電子書籍のお得感はいかほど?

実績比較~電子書籍と紙の本~

kindle fire HD7 16GB(購入当時12,080円、以下旧fire)を購入してから約3年。多くの電子書籍と出会ってきました。

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夜寝るときや、旅行の友として、大いに活躍してきたんですが、3年も使っていれば、電池のもちが怪しくなってくるもの。そろそろ買い替え時かなと感じるようになりました。

改めて申すまでもなく、電子書籍には紙の本にないメリットがいろいろありますが、紙の本に比べて価格が安いということは、大きな魅力の一つだと考えられています。ただ単価としては数十円~数百円程度の違いですから、なかなかピンときません。

そこで、私の3年間の購入履歴を調べ、旧fireの購入代金を捻出できたかどうかを目安として、差額メリットについて検証してみたいと思います。果たして、どの程度の差額メリットがあったのでしょうか?

塵が積もった山を眺めてみる

下の表は、私が過去3年間にアマゾンで購入した電子書籍の購入時点の価格と、同じ書籍を紙の本として購入した場合の価格(いわゆる定価)を集計して比較したものです。

(金額の単位:円)

分類冊数①電子書籍価格計②紙本価格計差額①-②差額平均/冊
コミックス12963,42177,879-14,458-112
雑誌31,4702,207-737-246
新書42,7083,412-704-176
単行本1414,35220,157-5,805-415
文庫84,3617,601-3,240-405
合計15886,312111,256-24,944-158

差額合計がマイナス24,944円ということですから、旧fireで考えれば1台分の元を取り、さらにもう1台購入できるぐらいの差額メリットが得られたということになります。

1台分の購入費用が捻出できればよいのであれば、電子書籍の購入冊数としては半分程度でよかったことになりますから、電子書籍はかなり良心的な価格設定がされているといえます。いや、いえた……というべきでしょうか?

なぜなら、電子書籍の価格が、最近高くなりつつあると思われるからです。

様々に設定される価格

紙の本と違って、電子書籍は再販制度の制約を受けないためか、様々な価格設定がされているようです。

例えば、コミックスなどでは最初の1~3巻が期間限定で無料で入手できたり、紙の本では上下分冊で販売されている文庫が、電子書籍では上下合本(価格的には半値以下といった場合も)で提供されるものもありました。

その他にも、802円(紙の本)で販売されているのコミックスが、電子書籍では、

  • 3年前の購入時点:420円
  • ブログ執筆時点:756円

というように、購入する時期によって価格が変わっているものや、別のコミックスでは、626円(紙の本)で販売されているものが、電子書籍では、

  • 1~4巻:378円
  • 5~11巻:486円
  • 12~13巻:504円
  • 14巻:522円

といったように、巻を追うごとに高くなっていくというものもありました。ちなみにこれは3年前の価格設定であり、ブログ執筆時点では各巻563円(一部452円)というように、ほぼ一律の価格設定になっていました。

差額メリットは縮小しつつある

前段で述べたような価格の変更は割と多くの商品に対して行われているようで、自らの購入履歴を眺めていてると、多くの電子書籍の現時点価格が、購入時点よりも高くなっていることが分かりました。

一冊一冊は微々たるものですが、塵も積もれば何とやらです。今度は、ブログ執筆時点の電子書籍の価格と同じ書籍を紙の本として購入した場合の価格を集計して比較してみました。

(金額の単位:円)

分類冊数①現在電子書籍価格計②紙本価格計差額①-②差額平均/冊
コミック-12970,12977,879-7,750-60
雑誌31,8512,207-356-119
新書42,1883,412-1,224-306
単行本1415,35720,157-4,800-343
文庫85,3297,601-2,272-284
合計15894,854111,256-16,402-104

電子書籍の業界全体の傾向を語るには、私の購入履歴だけでは全くデータ不足でしょうし、購入時点がセール期間中だったというような、特別な事情の影響があるかもしれません。ただ、この表を見る限りにおいては、3年前に比べて差額メリットが小さくなっていることが確認できました。

とはいえ、旧fireを1台購入してお釣りがくる程度の差額メリットはありますし、新しいkindleを購入する場合でも、クーポンが使ったり、セールを狙えれば、十分オイシイ買い物ができます。コミックスばかり購入していてもこの程度にはなりますから、ビジネス書籍やタレント本など、差額メリットが比較的大きい単行本や新書を中心に購入するなら、もっと短い期間で元を取ることができるでしょう。

最後に

電子書籍の価格は紙の本に比べて確かに安いのですが、電子書籍の価格は上がりつつあるようです。電子書籍リーダーの購入費用を差額メリットで捻出したいと考える場合には、あらかじめ年間に購入している紙の本の購入冊数を把握し、ざっくりと差額メリットを見積もっておけば、電子書籍リーダーを購入して失敗することもないと思います。

ただ、あまり本を買わないなら電子書籍はやめておいたほうがいい……というのは、ちょっと勿体ない気がします。

集計をとって気付いたのですが、私は年間に約50冊の電子書籍を購入していました。思えば電子書籍などなく、本を買うともなればリアル書店に行くしかなかった時代、私が年間にこれだけの本を購入したことはありませんでした。

確かにお金も使ってしまいましたが、おかげで多くの本と出会うことができたました。

これは、電子書籍の金額的なメリットとは別のメリットに価値を感じて購入しているということだと思います。事実、購入履歴の中には、電子書籍版の方が高いか同額だったものが、冊数の割合として約8%程度も含まれていました。値段じゃないんです。

電子書籍と紙の本との価格差で端末代金の元を取ろうというのは、もはや一昔前の考え方なのかもしれません。