インフルエンザワクチン、接種すべきかせぬべきか。

インフルエンザの季節です

そろそろインフルエンザの流行も始まるこの季節、会社でも話題になるのがインフルエンザの予防接種。会社の総務担当者である僕は、賞与計算や年末調整があったり、年始行事の司会があったりで、なかなか休むわけにはいきませんから、毎年接種するようにしています。

ところでそのインフルエンザの予防接種。世の中には、効くや効かぬや、副作用(正しくは副反応と言うそうですね)がありやなしやといった情報が様々飛び交っています。(健康保険が適用されないので)高いお金を出して接種しているんですから、本当に効くのかどうか、厚生労働省のWebページでちょっと調べてみました。

インフルエンザの感染発病重症化

まず僕は、インフルエンザの進行の度合いによって、3つの区分があるということを知りませんでした。感染発病は違うんですね。感染したけど発病しないとか、発病したけど重症化しないということがあると言うんです。

厚生労働省のWebページでは、この3つを区別して予防接種の効き具合を解説してあります。

インフルエンザの感染

インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。

えっ、そうなんですか? 僕はてっきり感染を抑える効果があるんだと思ってました。これはちょっと肩透かしでした。

それでも、手洗いやマスク着用することが感染を予防する重要な手段であることは、インフルエンザウイルスが口は鼻などの粘膜経由で体内に入ってくることを知ると納得できますよね。

特に感染者がマスク等の飛沫感染対策を行うことが重要です。

なるほど。感染していない側が気を付けるだけじゃなく、すでに感染している側も気を付けないといけないってことですね。

インフルエンザの発病

ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現します。この状態を「発病」といいます。インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。

ここでもやはり厚生労働省、控えめです。この発病の段階でしっかり抑えられると、本当は助かるんですけどね。

一人暮らしで高熱出してぶっ倒れると、本当に心細いんですよ。病気が病気だけに、お見舞いに来てもらうわけにもいかないですし。

インフルエンザの重症化

発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。

重症化自体、そうあることではないんでしょうから、発病がある程度抑えられれば、重症化もすなわち抑えられる道理ではありますよね。

インフルエンザワクチンの有効性

じゃあ、インフルエンザの予防接種はどの程度効くのか。

「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクを基準とした場合、接種した人が病気にかかるリスクが、『相対的に』どれだけ減少したか」という指標で示されます。

以下の数値は2015~16年の6歳未満の小児を対象とした研究なんだそうですが、

・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%

これをグラフにしてみると、

ワクチンを接種しなかった人の発病率(リスク)を基準とした場合、接種した人の発病率(リスク)が、「相対的に」60%減少しています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%(上記の例では30人のうち18人)は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります。

このシーズンにおいては、ワクチン未接種グループでは発病しなかった者の割合は70%、ワクチン接種済みグループでは発病しなかった者の割合は88%だったようです。

全く効果が期待できないとも言い切れないようですが、予防接種を受けなくても、発病しなかった人が70%を占めると思えば、予防接種しなくても良いような悪いような……。

なんとも中途半端な(笑)

結局のところ

ある年、予防接種をしたにも関わらず、インフルエンザに罹って会社を休まざるを得なくなり、年始行事の司会役という仕事を上司に擦り付けてしまうことに……。後日、回復してから会社で有給休暇申請した時の上司とのやり取り。

上司「で、予防接種は受けたんだろうね?」

僕 「ええ、一応打ったんですけどねぇ……」

上司「そうか……、じゃあ仕方ないねぇ」

予防接種、効きました(笑)

なかなか会社を休めない会社員の言い訳としては、効果てきめんでした。なんだかんだいっても、病院で接種してもらうものですから、信頼度は抜群なんですね。

会社での立場や学業との兼ね合い、受験生や乳児、お年寄りかいるなとといった家族構成、重症化が引き起こす生命のリスクはもとより、とかく最近はインターネットなどでもよく話題にされる、副反応や副作用といった様々なことをハカリにかけながら、最適な選択をしていきたいものです。