平均余命を調べていたら、老後の資金がとても心配になったというハナシ

2018年7月20日の時事通信社の報道によると、

2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳で、いずれも過去最高を更新したことが20日、厚生労働省の調査で分かった。

とありました。長寿大国日本を印象づける喜ばしいニュースですよね。ところで、この平均寿命という言葉、ウィキペディアによると、

0歳時における平均余命

と解説されています。今年産まれた子が、その後何年生きられるのかという期待値を示しているんだそうです。今年産まれた子の平均余命ですから、すなわち今45歳や46歳となって生きている僕やアナタのハナシじゃないってことなんです。

平均余命を調べてみよう

この平均余命ですが、10歳なら10歳、20歳なら20歳、あらゆる年齢における平均余命を計算したものが厚生労働省のWebページで公開されています。
自分自身があとどれぐらい生きるのかを計算しようとした場合、例えば今年46歳になる僕であれは、平均寿命(今回なら81.09歳)から引き算して、あと35年程度生きる……と計算するのは正しくなくて、厚生労働省が発表している生命表)(リンク先の簡易生命表は毎年、完全生命表は5年毎に発表)を参照し、それぞれの年齢における平均余命を見なけれいけないということになります。
具体的に平成29年簡易生命表によれば、

  • 20歳の男性は、あと61.45年生きる
  • 30歳の女性は、あと57.70年生きる
  • 46歳になる僕は、あと36.34年生きる

……となるわけです。

人生における働いている時間の短さについて

さて、僕に残された36年を、どれぐらい自由に使えるのかなと思って、以下のような条件で、睡眠に費やされる時間、働いている時間、自由に使える時間(睡眠にも労働にも区分されない残余時間)の3つに区分してみました。

  • 平均余命まで元気に生きている
  • 1日の睡眠時間は7時間である
  • 70歳まで働くことができる(定年や再雇用契約が、いずれこの程度まで伸長するだろうという読み)
  • 働いている期間、会社に拘束される時間は1日10時間である(通勤など込み)
  • 年間の労働日数は245日である(休日が120日)

すると、

  • 36年のうち、10.5年間は睡眠している時間
  • 36年のうち、7年間は働いている時間
  • 36年のうち、18.5年間は自由に使える時間

という計算結果になりました。どうでしょう? ずいぶん寝ている時間が多いだとか、思いのほか自由な時間が多いだとか思われるかもしれませんが、僕が気になったのは、働いている時間が36年のうち5分の1もないということでした。

多少の老後の資金はこれまで作ってきましたが、今後、老後の資金にさらに積み増すため働くことができる時間は、36年のうち5分の1しかないということになります……少なっ!

あとどれぐらい生きる? 平均余命じゃ測れない!

田舎に住んでいると、自宅に自治体からラジオのような告知端末が配布されます。で、この告知端末、朝な夕なに大音量で、どこの誰が何歳で死んだのと放送してくれるんですが、とても印象的なのが、みんな長生きだな……ということ。80代後半は当たり前で、100歳近くでお亡くなりになる方も決して少なくありません。
また、総務の仕事をしている関係から、従業員の親族の訃報に接する機会が多いんですが、これが皆さん、結構長生きでらっしゃる。しかも割と多いのが、60歳を迎えて定年し、すでに再雇用契約社員として勤務している従業員の親御さんが、90代そこそこでお亡くなりになるというケース。

コヤツが告知端末。平成30年7月豪雨の時はお世話になりましたが、日頃はボリュームを下げっぱなし……ごめんね。

実際に、簡易余命表を見てみると、日本人が死亡する年齢で最頻値となる年齢を調べてみると、

  • 男性:87~88歳
  • 女性:93~94歳

という具合に、平均を大きく上回っているという事実があります。それだけ長生きするんだという喜ばしい側面だけでなく、その分しっかり老後の資金を確保しておかないといけないという現実を突きつけられる結果でもあるのです。

最後に

若いうちから老後の資金の事を考えるのは難しいことです。今を生きるだけで精一杯ですからね……でも、医学の進歩は日進月歩ですから、今、私たちを悩ませるガン、心筋梗塞、脳卒中といった病気は、いずれ過去のものになってしまい、私たちはより健康に長生きできるようになると思います。私たちは、余程、大きな病気や事故に見舞われない限りは、死ぬに死ねない時代がやってくるのかもしれません。

働けるうちにしっかりと働いて、確定拠出年金やロボアドバイザーとか、いろいろ活用して、しっかり老後の資金を用意しないといけませんね。