【防災月間)】非常持ち出し袋を自作してみた!

大雨に台風、そして大地震……ここしばらく、日本列島は災害続き。僕が住まう岡山(の、とある地域)では、この夏だけでも避難指示や避難勧告が数回発令されています。
数週間後に引っ越しを控えていたある日、西日本豪雨の際に、僕の住まい周辺で避難指示が発令されました。その時には、土砂崩れや道路の陥没により、近隣の道路が不通になってしまいました。引っ越し間際ということもあり、冷蔵庫にある食糧品をなるべく減らすように努めていたため、食料品が不足してしまい、数日間ひもじい思いをしたことがあります。

阪神淡路大震災の頃、兵庫県尼崎市に住んでいて怖い思いをした経験があるので、本来なら防災にもっと意識的であるべきなんでしょうが、人間は時が経つと記憶が薄れてしまうもので、もしもに備えて準備するということをなかなかしようとしません。

9月といえば防災月間。テレビでは防災の特集が放送されていたり、店頭に防災グッズが販売されたりと、防災に対して意識が高まる時期です。この機に身の回りの防災体制を確認してみるのもいいかもしれません。

非常持ち出し袋を作ってみた

災害への対策として思い浮ぶのは、津波を食い止める防潮堤や、地震へ備える耐震補強などの、行政や自治体が関与するような大がかりなものから、避難経路や避難場所の確認、非常持ち出し袋の準備なんていう、個人でできることまで、数多くあります。じゃあ何かしているのかと問われると、何もしていない僕なのですが……。

そこで今回は、身の回りの防災体制を1歩前進させるべく、非常持ち出し袋というヤツを自作してみました。

非常持ち出し袋とは?

食料品や日用品を一式リュックなどに詰めて、避難する際に持ち出すのが非常持ち出し袋。Amazonや楽天でも売っているのですが、自作するとどんな非常持ち出し袋が出来上がるのか? あるいは、どれぐらいのお金がかかるのか? というのが、今回のトライアルです。

内閣府の防災情報のページによれば、災害に備えて準備する備蓄品は、

自宅の備蓄品は、緊急避難時にすぐ持ち出すもの(1次品)

災害発生から3日間を生き抜くためのもの(2次品)

長引く避難生活をできるだけ快適にすごすためのもの(3次品)

という、3つに区分するんだそうです。

同サイトを読み進めてみれば、非常持ち出し袋は2次品に分類されており、「3日間生き抜くためのもの」。通販で売っている非常持ち出し袋も「3日分」となっているものが多いようなので、自作する非常持ち出し袋も「3日分」を目安に作ってみました。

こんなん出来ました

ご自身で作ろうとするときの参考にしてもらえたら幸いなんですが、これがなかなか大変でして……まずは、完成品をお見せします。

こ、こんなに重いんか!?

百均やホームセンター、スーパーに通販……様々なお店で買い揃えたグッズがギッシリ詰まっています。日本気象協会のサイト トクする! 防災において、避難所に持って行くべき最低限必要なものとしてリストされているグッズばかりを揃えました。

出来上がった非常持ち出し袋は、総重量は17キロ……これを背負って避難しなければなりません。これ、1人前です。体長も万全ならどうにかなるかも知れませんが、

  • ひょっと被災時にケガをしたら?
  • お子さんを抱えて逃げなければならないとしたら?
  • お爺さんやお婆さんは自分で運べるか?

……まっとうに作れば、そんな重量級非常持ち出し袋ができあがってしまいます。

メチャメチャかさばるじゃないの!

グッズを詰めてみるまで、どれぐらいの容量の入れ物が必要になるのか、検討もつきません。山登りなどのアウトドアがお好きな方なら得意かもしれませんが、僕のようにお家大好きっ子には、持ち合わせない肌感覚です。

最初に20リットルのバッグを買ったのですが、まったく収納しきれず、次いで45リットルのリュックを買い、これでも収まりません。仕方ないので、それぞれの入れ物を有効活用しようと、1日分と2日分に分割して収納しました。

グッズを選ぶ際にコンパクトなものを中心に選んでいけば、45リットル程度のリュックで収まるかもしれません。

ガバッと開くので、毎年の消費期限切れチェックにも◎

ちなみに、ちょっと前に流行ったノースフェイスのボックス型リュック。あれで30リットルぐらいです。

グッズをお得に揃えるコツ

た、高いんじゃない?!

この非常持ち出し袋を作るにあたり、費用は全部で2万6千円かかりました。後で後悔したことですが、もっと上手に買い物できる余地がありました。この袋、家族がいるなら家族分揃える必要があるので、うかつな買い物をしていては、結構な出費になります。失敗に学びましょう。

レシートには、普通に自宅用の買い物も混ざってますが、純粋に非常持ち出し袋で使った費用だけを集計してみました。

通販の利用は控えめに

様々なグッズを揃えなければならないので、1つのお店で完結できません。Amazonや楽天などのネット通販を利用すれば簡単ですが、気をつけたいのがお値段。

単価が安いグッズばかりなので、送料が必要になることが多く、リアル店舗で購入するよりも高くつくと思われます。

某国民的ビスケット菓子(缶入り)。5缶セットでは2,268円(@454円)と、ほぼ定価並みですが、1缶では940円(@940円)と割高。明記はされていないけど、単価が安いものは送料が加算されてしまいます。

多少面倒でも、まずはリアル店舗をしっかりチェックすることが、経済的に自作するコツです。とはいえ、リアル店舗では揃いにくいグッズもあって……送料がかかるとしても、こういうものを買うときは、積極的に通販も活用です。

各店をとりあえず1周してみるべき

なるべく安く揃えるためには、一通りお店を巡ってみることをオススメします。今回、僕は

  1. ホームセンター
  2. スーパー
  3. ドラッグストア
  4. 家電量販店
  5. 百均
  6. コンビニ

という順番でお店を回ってしまい、そして目についたものから買い漁ってしまったのです!

もし、そのような買い方をしたいなら、百均からスタートすべきです。多くのグッズは、百均より安く手に入ることはあまりないようからです。
日常使いのヘビーデューティーなグッズではないので、そう高品質・高級品を求めなくてもいいと思います。百均で十分!

たくさんホームセンターで買ったけど、同じようなものが百均でも売っていた。残念。

あと、家電量販店で購入するものは、ラジオなど多少お値段が張るグッズになってくるので、この辺りからは、通販を利用するほうが安くあがる可能性があります。

ラジオなど、数千円以上するグッズは、よく値段を見比べてから。

百均が決して安いというわけでもない

ただし、一部のグッズに関してはその限りではありません。

例えば、ホームセンターで買ったミネラルウォーター。1ケース24本入りで、797円(@33円)という激安ぶり。お水は大人1日2リットル必要だそうで、量を揃えないといけません。500mlのボトルで12本分。百均で買ったら高くついちゃいます。

食料品に限っては、スーパーやホームセンターの特売をチェックすれば、かなりお安く手に入ります。

食料品などはたくさん必要なので、なるべくお安く揃えたいですね。お菓子だって箱入りで1年ぐらい持ちます。コンパクトなのでこの方がイイと思いました。

自作の難しさ

この他にも様々なグッズを調達。ざっと丸々2日間ぐらいは買い物に追われました。

僕はクルマ持ちなのでよかったのですが、都市部にお住まいの方には、クルマを持っていないという方も多いと思います。こうなると、買い物した荷物の持ち運びだけでも結構な労力になってしまいます。夏の暑い盛りにこの買い物を自家用車なしでやる羽目になったら、正直ゾッとしますね。

あちこち買い物に奔走し、大枚をはたき、その重さに恐れおののき……正直、非常持ち出し袋を自作するというプロジェクトは、デキとしては100点満点中65点ぐらいの満足感で終わってしまいました。
いらぬ苦労をするぐらいなら、既製品を通販で購入し、不足しているグッズ・必要なグッズを追加してカスタマイズして利用するのがイイんじゃないかと思います。

自作してみると、既製品ではボリュームが少ないんじゃないかと思ってしまうんですが、重すぎるせいで、避難するときに持てなかったり、自作することに疲れてしまってもいけませんからね(笑)