愛妻に贈るダイエット講座・その1~体重目標を立てない~

我が愛しき妻よ。鏡に映る僕らの身体を見てみよう。 幸せ太りか、はたまた外食続きが祟ったのか、いまや僕の体重が80キロ余り。数年前までは60キロ半ばだったのだから15キロも体重が増えてしまったことになる。君は自身の体重を教えてはくれないが、お互いダイエットが必要だってことは、残念ながら一目瞭然だ。

「ダイエットしなければ!」これは僕らの共通の命題だ。

僕は人生の相当な時間を費やして、様々なダイエットに取り組んできた。リンゴでダイエット、おでんを食べてダイエット、ビリー・ザ・ブートキャンプではビリーと一緒にダイエットしたり、フルマラソン出場を目指してダイエットしたこともあった。このように僕は、何らかのダイエットに数年毎に取り組んで、その都度 10キロから30キロ程度の体重を落とすことに成功してきたんだ。
そういった意味では、僕はダイエットについて一家言あると言っていいと考えているんだけど、何度もダイエットしなくっちゃいけないということは、何度もリバウンドしてしまったということでもある……そういえば最大で95キロまで太ってしまったこともあったねぇ。
そのせいか、君は僕をあまり信用していないようで、なかなか僕のアドバイスを聞き入れようとしてくれない。だから、君が思いついたときに読めるよう、僕の長年に渡るダイエット経験から得た教訓や知恵といったことを、ここに記しておこうと思う。

そして一緒ににナイスバディを手に入れよう。夏はもうすぐそこなんだ。

体重を目標にしてはいけない

さて、ダイエットを始めるにあたって、まずは気構えとして知っておきたいことを話そう。それは目標設定のことだ。

世の中には様々なダイエットの方法があるが、基本は食事のコントロールと運動の組み合わせだ。
さっきは成功したダイエットばかりを羅列してみたけど、失敗したダイエットもたくさんある。失敗したダイエットとて、何も特殊な方法にチャレンジしたわけじゃない。基本的な取り組み姿勢は、成功したダイエットも失敗したダイエットも同じ。
だけど、失敗したダイエットでは、一つだけ決定的に違うことがあった。

それは目標設定。数々のダイエットの失敗を振り返ったとき、失敗したときは決まって体重を目標にしていたってことに気が付いたんだ。

「目指せ! 体重10キロ減!」

ダイエットの目標として、このように到達すべき体重の目標を掲げる人は多い。 ダイエットの成功を体重として客観的に測るのは、実に理にかなっているように思えるのに、なぜ僕はダメだと考えているのか説明しよう。

なぜ体重を目標にしてはいけないのか?

人間、食事をすれば体重が増えるし、トイレで出すものを出せば体重は減る。飲み会で暴飲暴食をした次の日の朝に体重が落ちているなんてこともある(もちろん増えていることの方が多いが)。人間の体重は刻一刻と変化しているので、朝と晩とで1~2キロぐらい体重が違ってるなんてことはよくあることだ。その程度の体重の増減は、もはや誤差と言っていい。

さらには、僕らは6月からジム通いを始めたけれども、ダイエット目的で運動を始めると、なかなか 体重が減らないという悩みに直面するものだ。様々なマシーンで筋トレに取り組み、ゼエゼエハアハアとトレッドミルで走り込み、「さぁどうだ!」と気合を入れて体重計に乗ってみると、全く体重が減っていない……となる。
これにはちゃんと原因があるんだ。それは、脂肪に比べて筋肉の方が重たいということ。聞くところによると同じ体積なら、筋肉の方が脂肪より約20%ほど重いらしい。
つまり、ちゃんと食事をコントロールしながら、運動習慣もできてきた……にも関わらず体重に変化が出てこないなら、日々の努力によって筋肉と脂肪が入れ替わりつつあり、脂肪燃焼体質に近づいているといういいサインなのに、こういった事実を知らずに体重計に乗ってしまうと、変化しない(場合によっては増えた)体重に心が折れてしまい、ひいては短期間のうちにダイエットをあきらめてしまうことになる。ひどい場合には、自分をダメ人間だと責めてしまう人もいるようだ。

このように、体重をもってダイエットの目標とすることは、ダイエットの努力で得られた成果を見えなくしてしまいかねない、実に近視眼的なモノサシだと言えそうだ。

君も毎晩のように体重計に乗っては、ガッカリした表情を浮かべていたが、 安心していい。体重を目標にしてしまうと、こういう事態に陥りがちなんだ。だから僕は君にこう伝えたい。

体重を目標にダイエットをしてはいけない。

この際だから、体重計に乗るのもやめてしまいなさい。